【百人一首の覚え方】百人一首の分類一覧やテスト対策の覚え方

1．百人一首の選出元とは

百人一首をまとめた藤原定家は、以下のような歌集から和歌を選定しています。

これらはすべて勅撰和歌集と呼ばれる歌集です。勅撰とは、天皇の命令によって作られることを指します。つまり、百人一首に収められている和歌は、天皇が閲覧するような位の高いものだったということになります。

2．百人一首の分類とは

百人一首に収められた歌のテーマは以下のように分類できます。

3．六歌仙とは

六歌仙は古今和歌集の冒頭に登場する以下の6人の歌人のことです。

このうち、大伴黒主は百人一首には選出されていません。

4．三十六歌仙とは

平安時代の歌人で公卿だった藤原公任は、和歌の腕前が高かった36人の歌人を三十六歌仙と呼びました。三十六歌仙には六歌仙に選出されている在原業平や小野小町のほかに、紀貫之や柿本人麻呂、山部赤人など有名な歌人が多く選ばれています。

百人一首でよく知られている歌で、六歌仙・三十六歌仙の一人である小野小町の有名な和歌があります。

「花の色は　うつりにけりな　いたづらに　わが身世にふる　ながめせしまに」【現代語訳】桜の花の色はむなしく色あせてしまった、春の長雨が降り続く間に。ちょうど私の容姿も衰えてしまった、物思いにふけっているうちに。

小野小町は世界三大美女の一人としても有名ですが、これは色あせた桜に老いていく自分の姿を重ねた歌です。誰もが心に持っている、若い頃にやり残したことへの後悔の想いがこの歌に込められています。このように百人一首には現代の私たちも共感できる歌が多くありますので、ぜひ楽しみながら覚えていきましょう。

1．現代語訳をチェックする

百人一首を暗記したいときには、もとの和歌と現代語訳を比較してみるのがおすすめです。現代語訳が載っているテキストやウェブサイトには、歌の具体的な意味が記されています。和歌のおおまかな意味を把握すれば、記憶に残りやすくなります。

2．百人一首に関するマンガを読む

百人一首の内容をマンガ形式でわかりやすく解説している本もあります。イラストを眺めているうちに百人一首を覚えられるのが、マンガを活用するメリットです。

3．音声で覚える

百人一首を覚えるときには、1首ずつ読み上げてみるとよいでしょう。声に出して読むことで、視覚と聴覚を使って効率的に暗記することが可能となります。百人一首を耳で聞いて覚えるなら、読み上げの音声や動画を活用してみるのもよいでしょう。自分で百人一首を読み上げて録音し、繰り返し聞きながら覚えるという方法もあります。

4．実戦形式で覚える

百人一首の読み上げ音声を使って、一人でかるた取りをするという暗記法も試してみましょう。取り札を並べてから音声を流して百人一首を取る練習をすれば、実戦形式で効率的に百人一首を覚えられます。

5．書きながら覚える

また、和歌を読み上げながらノートに書いていくのもおすすめの勉強法です。手を動かせば暗記効率が高まり、覚えた和歌を忘れにくくなります。

6．表を貼って覚える

目に付く場所に百人一首の一覧表を貼り、眺めながら覚えるのも効果的です。開いた時間に百人一首の一覧表を眺め、ときには読み上げながら暗記していきましょう。